目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 会話文問題に取り組む
    4. 要約問題に取り組む
    5. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

早稲田大学文学部および文化構想学部は、元々第一文学部と第二文学部に分かれていた文学部が、2007年に文学部と文化構想学部に名称が変更されたことにより誕生した新しい学部です。学部そのものが新しく誕生したため、第一文学部が文学部、第二文学部が文化構想学部に名称が変化したという訳ではありません。

文学部と文化構想学部とでは、入試問題の違いはほとんどないため、本記事ではまとめてその対策を紹介します。

1年次のカリキュラムは文学部と文化構想学部でほぼ同じなのですが、2年次以降に違いがでてきます。まず文学部は、2年次には「1・3制」と呼ばれる17ものコースに分かれる少人数制の専門演習が行われます。また、「ブリッジ科目」と呼ばれる文化構想学部と共通した科目(外国語科目と講義科目)もあり、およそ700にも及ぶ膨大な科目群によって構成されています。そのため、大学に入学したものの自分が興味のある分野を勉強することができないという悩みは解消されるはずです。

また、文化構想学部は専門演習、論系ゼミなどといった少人数教育が行われ、専門性に磨きをかけるカリキュラムが組まれています。ちなみに、論系は、多元文化論系、複合文化論系、表象・メディア論系、文芸・ジャーナリズム論系、現代人間論系、社会構築論系の6つに分かれます。

就職に関しては、文学部系は特に金融系に不利だと考える人もいるかもしれませんが、金融業界を含む多様な方面に進んでいることから、本学部に関してはそのようなことは当てはまらないと言えます。早稲田大学のブランド力を活かし、様々な方面で活躍することができます。

次章から早稲田大学文学部および文化構想学部の英語の入試問題について、傾向と対策・勉強法を解説していきます。

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2. 概要

2.1 試験日

文学部:2月17日
外国語:10:00-11:30
国語:13:00-14:30
地歴:15:30-16:30

文化構想学部:2月12日
外国語:10:00-11:30
国語:13:00-14:30
地歴:15:30-16:30

※2018年度入試は終了しました。

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・外国語
英語(コミュニケーション英語基礎・コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III・英語表現I・英語表現II)、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語

ただし、 ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語を選択する場合は、センター試験の当該科目を受験する。センター試験外国語得点(配点200点)を一般入試外国語得点(配点75点)に調整される。

(試験時間)
90分

(解答形式)
マークシート式・記述式併用

2.3 配点

外国語:75/200点
国語:75/200点
地歴:50/200点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

早稲田大学文学部と文化構想学部の英語試験は同じ傾向となっており、大問1に長文の空所補充問題、大問2に長文の内容一致問題、大問3に長文の文補充問題、大問4に会話文問題、大問5に要約問題(英文一文)となっており、問題の傾向、難易度ともに文学部とほぼ同じです。英文、設問の難易度ともに高く、文学部の入試で時々見られるような抽象度の高い英文も出て来ます。さらに、問題の形式が幅広く出題されるため、対策に時間がかかるでしょう。

また、長文の難易度は大問3が最も難しい傾向にあります。単語やフレーズなどはMARCHレベルでは出てこないものが狙われるため、過去問などを通じてインプットを増やしておきましょう。大問4の会話文問題も会話表現、イディオムを中心に早稲田大学水準の問題が出題され、標準的な会話文問題の問題集を超えるレベルの問題です。大問5は要約問題が出題されますが、一文で書かなければならないのが難しいところです。2017年の問題は書き出しが指定されており、かつ4~10語で書かなければならなくなったため、解答の自由度が減りました。

長文の長さは300語程度のものから、長くても700語程度なので、本学の中では短いと言えます。ただし、全てを合わせると3000語近くになるので、全体的に見ると決して読解量が少ないわけではありません。内容一致の選択肢が紛らわしいこともあり、速読、精読の両面を鍛えておくことが求められます。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 長文内容一致問題

本学部では、大問2で長文内容一致問題が出題されます。文章の長さが短いので、簡単なように思うかもしれませんが、実際に解いてみると長文が読みにくかったり、設問が紛らわしかったりして簡単に答えを出すことができないことがわかります。文章を正確に読むことと、誤答の選択肢を見抜く力を養いましょう。

3.2 長文空所補充問題

長文の空所補充問題は大問1で出題されます。文法知識を問う形式の問題ではなく、文脈から考えて適切な意味の単語を選ぶ問題です。中には一見、複数の解答が当てはまるのではないかと思われるような難問もあり、慎重に選択肢を吟味する必要があります。また、選択肢の直前直後だけでは解答が決まらない問題もあるので、選択肢を含む段落を全て読んでから答えを決めるようにしましょう。

3.3 文補充問題

長文の中にある空所に一文を入れる問題で、大問3で出題されます。選択肢が8つあるのに対し、空所は7つしかないため、ダミーの選択肢が一つあることに注意しなければなりません。数問は比較的容易に答えが見つかるので、答えがわかるものから先に解いていき、選択肢を減らしていく方が効率的に解くことができると思います。

3.4 会話文問題

大問4は会話文問題が出題されます。会話中の空所に適切な選択肢を入れる形式ですが、空所が7つあるのに対して選択肢が13個もあるため、解答に時間がかかります。また、ダミーが多いため、消去法が使いにくいのも難易度が高くなる要因です。選択肢は2~3語程度の句動詞などで、意味が分からないものが多ければ多いほど不利になることは言うまでもありません。

3.5 要約問題

最後の大問5では要約問題が出題されます。多くの要約問題はまとまった語数を書く形式だと思いますが、本学部の問題は1文で書かなければなりません。さらに2017年は書き出しが指定されていたため、的が外れているかどうかがすぐに分かってしまいます。また、1文でまとめなければならないため、接続詞や関係詞、分詞構文などの文法知識も問われる問題です。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

本学部の問題は、長文と要約問題が大きな配点を占めます。そこで、特に単語を押さえておくことが重要です。また、要約問題で出題される以上、英単語の意味を答えられるというだけでは不十分です。日本語から正確な英単語が書けるように対策をしておきましょう。

『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

さらに、下記の上級レベルの単語帳にも手を伸ばしてみましょう。本学部の長文はレベルが高いので、やるかやらないかで差がつくはずです。ただし、上記の単語帳の定着を優先させてください。

・『キクタン リーディングAdvanced6000』
『キクタン リーディングAdvanced6000』

・『単語王2202』
『単語王2202』

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

また、長文読解や会話文問題で英熟語の知識も必要とされるので、熟語帳にも取り組んでいただきたいと思います。代表的なものは、以下の通りです。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に文法対策を行いましょう。本学部の入試問題では文法の単独問題が出題されませんが、要約問題では正確な文法力が問われますし、長文の選択肢も正しく読むことができず、紛らわしい誤答の選択肢を選んでしまうことになってしまうでしょう。マイナーな文法知識は必要は無いので、基礎を中心に固めておきましょう。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

基礎が固まったら、さらに難易度の高い文法問題にもチャレンジしましょう。ただし、文法の単独問題が出ないため、本学部の問題に関しては、優先順位は低くなります。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
・『大学入試英語頻出問題総演習』(桐原書店)

さらに、様々な形式の問題がランダムに掲載されている問題集で、仕上げましょう。文法形式別の問題集はどうしても答えが半分わかってしまう(例えば不定詞の章をやっていたら、不定詞が出るということがあらかじめわかっている)ので、ランダム形式で正解できてこそ、本当に文法力がついていることがわかります。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』(桐原書店)
・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編)』(桐原書店)

英文法問題集を解いていて、解説を読んでも理解が不十分だと感じたら、参考書を読んでみることをおすすめします。代表的なものを挙げますが、学校で使用しているものがあればそれでも十分です。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

さらに、構文についても取り組んでみましょう。文法力と同様、長文問題で選択肢を正確に読んだり、正しい英文を書くためにも構文力は欠かせません。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

4.2 長文問題に取り組む

本学部は長文問題が多くの配点を占めるので、最も合否を左右する単元だと言えます。しっかりと時間をかけて対策をしましょう。最終的には最難関レベルまで高めたいところではありますが、基本から少しずつ力をつけていくことが大切です。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついているので、シャドーイングやディクテーションなど、リスニングのトレーニングも行いましょう。リスニングテストが無いとしても、リスニング学習は速読力を鍛えるのに有効です。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

最後の仕上げに難関レベルの長文問題集にも挑戦してみましょう。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
・『難関大のための 上級問題 特訓リーディング』(旺文社)

4.3 会話文問題に取り組む

本学部の会話文問題は、難易度が高いだけでなく、選択肢の量が空所の倍近くあるというのが特徴です。選択肢は熟語もあるので、単語だけでなく、熟語の知識もつけておくことが重要です。

4.4 要約問題に取り組む

要約問題は英文1文でまとめるというのが近年の傾向です。そのため、日本語もしくは英語で50語以内にまとめるなどという従来のタイプの要約問題とは少し趣向が異なる点に注意しなければなりません。しかし、このような要約問題で文章の核となる部分はどこにあるのかを探すテクニックを身につけることは重要なので、無駄になることはありません。そこで、下記のような要約問題集を解いておくことをお勧めします。

・『英文要旨要約問題の解法』(駿台文庫)
・『東京大学英語5 要約』(河合出版)

慣れてきたら、解き終わった長文問題を利用して自分なりに要約を一文で書いてみましょう。当然のことながら、基本的なレベルの英文はミスなく書けるようにしておくことも必須です。自信が無い人は、下記のような基本例文集に取り組んでみましょう。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

4.5 過去問・模擬試験を用いた演習

最後に過去問演習に入りましょう。本学部の問題だけでなく、他学部の過去問にも積極的に取り組みましょう。本学部の入試問題の傾向としては文化に関連したテーマの長文が多いですが、あまり気にせずに幅広く解いておいて問題ありません。問題の傾向は文学部と同じなので、本学部を受験する人は必ず文学部の過去問にも取り組みましょう。

また、慶應義塾大学や上智大学といった難関大学の過去問も良い対策になるでしょう。過去問はただ解くだけではなく、なぜ間違えたのかを分析して同じミスを繰り返さないようにすることが大切です。苦手な分野がわかってきたら、前に紹介した分野別の学習に立ち戻ったり、下記のような単元別に分かれている問題集を解いてみると良いでしょう。

・『早稲田の英語[第6版]』(教学社)

(参考)
早稲田大学文学部|学部について|カリキュラム
早稲田大学文化構想学部|学部について|カリキュラム
早稲田大学文化構想学部|受験生の方へ|入学試験情報|Global Studies in Japanese Cultures Program(JCulP:国際日本文化論プログラム)|就職・進学
早稲田大学 2018年度(平成30年度) 入学試験関連情報|一般入試、センター利用入試 入試要項