目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 会話文問題に取り組む
    4. 英作文に取り組む
    5. 要約問題に取り組む
    6. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

東京医科歯科大学は、東京都文京区に位置する国立大学です。国立医学部の中でも最難関レベルに属し、関東の医学部では、東大に次ぐ難易度を誇ります。ただでさえ超難関と言われる国公立医学部の中でも最も難易度の高い大学の1つであり、容易なことでは合格を勝ち取ることはできません。

医学部を卒業後は、本学の医学部付属病院の研修医になる人も多くいますが、それ以外の病院に行く人も同程度おり、合わせて8割程度を占めます。

最難関と呼ばれる国公立大学医学部の中でも特に難しい部類に含まれる本学は、合格を勝ち取るための道のりは非常に厳しいものとなります。そのため、効率良い学習を継続的に行い、実力を確実に伸ばしていかなければなりません。次章以降では、合格に必要とされる勉強法や対策、入試問題とその傾向について解説していきます。

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2. 概要

2.1 試験日

2月25日
9:30-11:00 数学
12:30-14:30 理科
15:50-17:20 英語

2月26日
面接試験

※2018年度入試は終了しました。

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・英語
『コミュニケーション英語Ⅰ』, 『コミュニケーション英語Ⅱ』,『コミュニケーション英語Ⅲ』

(試験時間)
90分

(解答形式)
全問記述式

2.3 配点

医学部医学科:120/360点
医学部保健衛生学科看護学専攻:120/300点
医学部保健衛生学科検査技術学専攻:120/360点
歯学部歯学科:120/360点
歯学部口腔保健学科:120/300点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

東京医科歯科大学の英語問題は、大問6題の構成ですが、例年医学部医学科は大問3から6までを解くように指定されています。

問題の構成は、難解な英字新聞などを題材とした理系分野の1000語を超える長文を読んだ上で、大問3に長文問題(内容一致問題)、大問4に記述問題(設問の答えを10~25語の英語で書く)、大問5に英文和訳問題、大問6に内容説明問題(400語以内の日本語で書く)となっています。大問別に分かれているものの、全て長文に関連した問題となっており、長文読解力とある程度の速読力は必須です。

全体的に記述形式の問題が多く、記述量も多いため、相応の対策が必要になります。和文英訳問題は出題されないものの、大問4の記述問題は長文中で該当する箇所を特定することと、文法的に正しい英文を書くことの両方が必要とされるため、和文英訳の対策も必要となります。さらに、最後の大問は、内容説明問題というよりも、該当箇所を特定して要約するという問題に近く、要約の演習をしておくことが望ましいと言えます。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 長文内容一致問題

大問3では内容一致問題が出題されます。20を超える設問があり、それぞれに対してT(正解)かF(不正解)を答えていく形式です。消去法を使うことはできず、またそれぞれの選択肢も非常に紛らわしいものが多く、精読力が要求されます。長文を読むときは速読、選択肢は精読といったように効率よく使い分けることが求められます。

3.2 英問英答問題

大問4は、長文の内容に関する説明の答えを英語で記述する問題です。英問英答形式の問題に慣れていない人が多いこと、さらに解答が分かったとしても自分の言葉で書くように指示されているため、長文の一部を丸写しすることはできないことから、差が生まれやすい問題だと考えられます。和文英訳問題の対策を通じて英語の発信力を鍛える必要があります。

3.3 英文和訳問題

大問5は、長文の途中に引いてある下線の和訳問題で、国公立大学入試ではおなじみの形式です。下線部は複雑な文構造ではありませんが、単語が訳しにくいものが含まれているなど、十分な英文和訳対策をしていなければ簡単に和訳することはできません。旧帝大など難関国公立大学の過去問などを利用し、たとえ単語を知らなくても推測ができるようにしておくことが大切です。

3.4 内容説明問題

大問6は、内容説明問題となっています。通常の内容説明問題は下線部について説明せよという形式が多いのですが、本学の場合は設問形式となっているため、まずは長文の中からどこに答えに該当する箇所を特定するところから始めなければなりません。多くの場合、それは段落をまたいでいる場合が多く、全てを記述しているようでは字数が余ってしまいます。そこで、該当範囲を要約しなければなりません。したがって、通常の内容説明問題と比べると難易度が非常に高くなります。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

東京医科歯科大学の問題は難関レベルの1000語を超える長文が出題されるため、まずは単語と文法の基礎を固めることが非常に重要です。難易度の高い単語帳にも最終的には取り組んでいただきたいところではありますが、まずは基本の単語を完璧にすることを目指していただきたいと思います。

『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

上記の単語帳が身についてきたら、下記の単語帳にも挑戦してみましょう。

・『キクタン リーディングAdvanced6000』
『キクタン リーディングAdvanced6000』

・『単語王2202』
『単語王2202』

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

また、理系の長文が出題される傾向にあるため、以下の単語帳もおすすめです。

・『話題別英単語リンガメタリカ』
『話題別英単語リンガメタリカ』

一方、熟語帳は下記のものが一般的です。英文和訳をはじめ、長文の中に出てくることがあるので、一通り覚えておくことをお勧めします。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に、文法対策です。2次試験では文法の4択問題などが出題されることはありませんが、センター試験の配点が高いこともあり、また英作文や英文和訳などでも間接的に英文法力は必要とされるので、しっかりと文法を学習しておきましょう。まずは、一般的な文法学習をこなしておきましょう。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

さらに余裕があれば、応用レベルの問題集にも挑戦してみましょう。東京医科歯科大学では文法の単独問題が出題されるわけではないので、そこまで優先度は高くありませんが、紛らわしい選択肢を見分ける上で文法力は必須なので、できる限り文法知識には漏れが無いようにしておきましょう。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000 』
上記と似た形式ですが、応用レベルです。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』
ランダム形式の問題集なので、単元別に慣れてしまった人は、こちらに取り組んでみましょう。また、より難易度の高い「難関大学編」もあります。

一部始終まで読まなくても構いませんが、文法の参考書も適宜利用すると良いでしょう。単元別の問題を解いていて、苦手だと感じた部分を読んでみると良いと思います。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

4.2 長文問題に取り組む

次に、長文問題に取り組みましょう。センター試験、2次試験ともに長文問題は最も配点が高い分野なので、得点源にしたいところです。まずは下記に挙げるようなレベル別の問題集からスタートし、徐々にレベルアップを図りましょう。

・『やっておきたい英語長文』(河合出版)
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』(東進ブックス)
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついており、長文問題集でありながら、リスニング対策としても有効です。センター試験のリスニングは、つい後回しにしてしまう人が多いようですが、長文対策と同時にリスニング力をつけてしまいましょう。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

入試直前期は理系の長文問題に取り組むというのが無駄が少ないと言えるでしょう。理系・医学部に特化した長文問題集としては以下のものがあります。

・『完全理系専用 英語長文スペクトル』(技術評論社)
・『医学部受験の読解演習』(河合出版)
・『[国公立大]医学部の英語[改訂版]』(教学社)
・『医学部の英語』(旺文社)

4.3 英文和訳に取り組む

次に、英文和訳問題に取り組みましょう。本学の英文和訳は英文構造の複雑さに関しては旧帝国大学レベルほどではないので、あまりに複雑な構文を含む和訳問題は飛ばしても良いと思います。構文の知識があやふやな人は、まずは構文集から取り組むことをおすすめします。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)

次に、英文和訳の演習に入りましょう。実力に不安のある人は、まず入門編から始めてみてください。

・『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』

・『英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版』

それが終わったら、次はいよいよ入試レベルの問題に取り組んでください。

・『ポレポレ英文読解プロセス50』
『ポレポレ英文読解プロセス50』

・『英文解釈の技術100』
『英文解釈の技術100』

これ以上の難関レベルの英文和訳問題は、英文構造が複雑になりすぎる傾向があるので、本学の入試問題とは当てはまりません。それよりは長文問題演習に当てた方が有効だと思われます。

4.4 英作文に取り組む

東京医科歯科大では、和文英訳や自由英作文が出題されるわけではありませんが、英問英答問題があるため、基本的な英作文力は身につけておかなければなりません。この問題は長文に関連した問題ですが、長文の表現をそのまま使うことはできないと指定されているので、英作文力が必要になるのです。そこで、重要になるのは基本例文を書くことができるようにすることです。まずは、下記の基本例文について書かれた本を習得させましょう。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

このほか、先ほど挙げた『アップグレード 英文法・語法問題』などは和訳を見て英文を書けるようにする学習法も有効です。英作文では文法や構文が適切に使えているかどうかが重要なポイントとなるためです。

文法の詳しい解説が書かれた英作文の参考書もあります。以下の参考書が特におすすめです。

・『大矢英作文講義の実況中継』
『大矢英作文講義の実況中継』

・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

4.5 要約問題に取り組む

最後の大問では要約形式の内容説明問題が出題されます。400字以内という非常に長い記述問題なので、この長さの記述を限られた時間内に書き終わるための練習も必要となります。そこで、長文の要約問題に取り組んでみることをおすすめします。

実際の要約問題は要約すべき文章がわかっており、その中から重要なポイントを絞りだす形になるため、本学の問題のように解答するべき箇所を特定するのとは少し異なります。しかしながら、本学の問題も解答の箇所を絞り込んだ後は要約するという作業になるため、要約の演習が役立つことは間違いありません。要約の問題集はあまり数が多くありませんが、以下のものをおすすめします。

・『英語要旨大意問題演習』(駿台文庫)
・『東京大学英語5 要約』(河合出版)

4.6 過去問・模擬試験を用いた演習

最後に、過去問や模擬試験を用いた演習を行いましょう。東京医科歯科大学は記述問題が長いことが特徴で、過去問以外でなかなか同じ傾向の問題を見つけるのが難しいのではないかと思います。しかし、それ以外では難関大学の理系ジャンルの長文問題という比較的一般的な問題なので、似た傾向の問題は比較的簡単に見つかるのではないでしょうか。また、過去問の傾向は大きく変わらないので、自分の苦手な単元がわかったらそこを集中的に学習すると良いでしょう。

その他、以下の通り国公立大学の医学部が収録された問題集もあるので、参考にしてみてください。

・『[国公立大]医学部の英語』(教学社)

(参考)
東京医科歯科大学|入学案内|学部入学案内|入試制度|一般入試|平成30年度一般入試学生募集要項