目次

  1. はじめに
  2. 概要
    1. 試験日
    2. 試験範囲・試験時間・解答形式
    3. 配点
    4. 出題の傾向と特徴(概要)
  3. 出題の傾向と特徴(詳細)
  4. 試験対策・勉強法とおすすめ参考書紹介
    1. 単語と文法の基礎を固める
    2. 長文問題に取り組む
    3. 英文和訳問題に取り組む
    4. 英作文問題に取り組む
    5. 過去問・模擬試験を用いた演習

1. はじめに

お茶の水女子大学は、東京都文京区に位置する国立大学です。女子大学かつ国立大学というのは日本では非常に珍しく、2018年現在ではお茶の水女子大学と奈良女子大学の2校のみです。

学部は文教育学部、理学部、生活科学部の3つに分かれています。文教育学部だけを見ても、人文科学、言語文化、人間社会科学、芸術・表現行動という4つの学科に分かれており、人文科学科では、哲学・倫理・美術史、比較歴史、地理の3つのコース、言語文化学部は、日本語、中国語、英語、フランス語の4つのコース、人間社会科学部は、社会学、教育科学、心理の3つのコース、そして、芸術・表現行動学科は舞踊教育学、音楽行動という2つのコースに分かれているなど、実に多様な分野を学ぶことができます。理学部は数学科、物理学科、化学科、生物学科、情報科学科に分かれており、文系科目が中心となっていることが多い女子大学の中でこのように幅広く理系科目を学べる大学は珍しいと言えます。

次章以降では、さらにお茶の水女子大学の入試の傾向や対策、合格に必要とされる勉強法などについて解説していきます。

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2. 概要

2.1 試験日

2月25日
・文教育学部(人文科学科、芸術・表現行動学科)
国語・数学(選択):10:00-11:40
外国語:13:00-14:40

・文教育学部(言語文化学科)
国語:10:00-11:40
外国語:13:00-14:40

・理学部
数学共通:10:00-11:40
外国語:13:00-14:40

・生活科学部(食物栄養学科、人間・環境科学科)
数学:10:00-11:40
外国語:13:00-14:40

・生活科学部(人間生活学科・心理学科)
国語・数学(選択):10:00-11:40
外国語:13:00-14:40

2月26日
・文教育学部(芸術・表現行動学科)
実技検査:10:00~

・理学部(数学科)
数学専門・選択(物理、化学、生物):10:00~13:00

・理学部(物理学科)
数学・物理:10:00~13:00

・理学部(化学科)
化学・選択(物理、生物):10:00~13:00

・理学部(生物学科)
生物・選択(物理、化学):10:00~13:00

・理学部(情報科学科)
選択(数学、物理、化学、生物):10:00~13:00

・生活科学部(食物栄養学科、人間・環境科学科)
選択(物理、化学、生物):10:00~11:30

2.2 試験範囲・試験時間・解答形式

(試験範囲)
・英語
『コミュニケーション英語Ⅰ』, 『コミュニケーション英語Ⅱ』,『コミュニケーション英語Ⅲ』

(試験時間)
100分

(解答形式)
全問記述式

2.3 配点

文教育学部:200/400点(ただし、芸術・表現行動学科舞踊コースのみ、100/400点)
理学部:100/500点(ただし、物理学科のみ50/450点)
生活科学部(食物栄養学科、人間・環境科学科):200/500点
生活科学部(人間生活学科・心理学科):250/500点

2.4 出題の傾向と特徴(概要)

お茶の水女子大学の英語入試問題の特徴は、例年3つの長文問題と英作文問題の合計大問4題構成となっています。設問の形式は典型的な国公立大学問題で、英文和訳問題、記述式の説明問題が中心となります。最後の大問では英作文が出題されますが、普通の和文英訳問題や自由英作文問題とは異なり、日本語の文章を読み、日本語の設問の答えを英語で書くという形式で、いわば現代文の記述式問題の答えを英語で書くような問題となっています。

長文は300語~1000語弱の長文が3題出題され、年度によって若干長文の量に変動がありますが、概ね時間に対する問題数の割合は一般的な国公立大学レベルと言えます。また、3題の長文のうち1つはやや読みにくい難易度の高いもので、旧帝大を除く国公立大学の中では難しい部類に入ると言えます。長文問題では内容一致問題が出題されず、代わりに英文和訳の占める割合が大きいので、和訳の対策はしっかりとしておくことが重視されます。文法の単独問題は出題されないものの、英文和訳や英作文、長文の空所補充問題や語句整序問題など、ほとんどの問題で間接的に文法知識が問われる問題が出題されるため、基本的な文法知識を身につけておくことは必須です。

3. 出題の傾向と特徴(詳細)

3.1 英文和訳問題

英文和訳問題は、長文問題の中で出題されます。接続詞や構文が含まれている複文であることが多く、これらの正確な知識を持っていなければ正しく訳すことができない問題がほとんどです。ただし、一部の難関大学で出題されるような非常に構造が複雑な文や、抽象的な文が出題されることはなく、あくまでも標準的な文法や語法、構文の知識の組み合わせになっているため、標準的な知識を完成させることを目指しましょう。下線部の中には、やや難しい単語も含まれているため、前後から意味を推測する学習も忘れてはなりません。また、指示語が指す内容を明らかにして訳すように指定されている問題もあります。

3.2 長文空所補充問題

本学では、例年長文の空所補充問題が出題されます。この問題は、単語を適切な形に変えて空所に入れる問題が多いため、たとえ雰囲気でどの単語を入れれば良いのかがわかったとしても、ing形なのか、過去分詞なのかといった判断をしなければならないため、文法知識が無ければ太刀打ちできません。

3.3 内容説明問題

問題数としては少ないですが、例年内容説明問題が出題されます。気をつけたいのが、下線部を「具体的に」説明せよ、という形の問題が大半を占めているということです。このような問題の場合、具体例が書かれていないと大幅に減点されてしまうため、同形式の問題演習を通じて、記述力をつけておくことが求められます。

3.4 語句整序問題

長文の中に出て来る文の並び替えという形式です。そのため、例年1問しか出題されませんが、難易度はそれほど高くないので、文法力をつけて確実に正解できるようにしておきたい問題です。

3.5 英作文問題

前述した通り、英作文とは言っても、日本語の文章を読んで英語で設問に答えるという大変珍しい形式なので、戸惑わないようにしたい問題です。国語の問題としては全く難しいものではないので、記述の箇所を特定することは難しくはないでしょう。問題なのは、現代文レベルの日本語を英訳することです。その意味で、旧帝大レベルの問題だと言えます。

4. 勉強法とおすすめ参考書の紹介

4.1 単語と文法の基礎を固める

お茶の水女子大学では、英文和訳問題の配点が高いため、単語と文法の知識を固めることが大切です。和訳問題ではやや難易度の高いものも含まれるので、そこまで学習が進めば有利であることは確かですが、まずは基本を固めることを重視しましょう。

『システム英単語』

・『ターゲット1900』
『ターゲット1900』

上記の単語帳が身についてきたら、下記の単語帳にも挑戦してみましょう。

・『キクタン リーディングAdvanced6000』
『キクタン リーディングAdvanced6000』

・『単語王2202』
『単語王2202』

・『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2 上級編』

一方、熟語帳は下記のものが一般的です。英文和訳をはじめ、長文の空所補充問題などで熟語の知識は必要となるので、一通り覚えておくことをお勧めします。

・『速読英熟語』
『速読英熟語』

・『解体英熟語 改訂第2版』(Z会出版)

次に、文法対策です。2次試験では文法の4択問題などが出題されることはありませんが、センター試験で使用すること、また英作文や英文和訳などでも間接的に英文法力は必要とされるので、しっかりと文法を学習しておきましょう。まずは、一般的な文法学習をこなしておきましょう。

・『アップグレード 英文法・語法問題』
『アップグレード 英文法・語法問題』

・『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』
『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』

さらに余裕があれば、応用レベルの問題集にも挑戦してみましょう。ただし、本学ではそこまで高い文法力を要求する問題が出題されるわけではないので、張り切って全て解き切る必要はありません。むしろ、上記の『NEXT STAGE 英文法・語法問題 3rd Edition』などを優先させましょう。

・『全解説頻出英文法・語法問題1000 』

下記の2冊は、語句整序のみの問題集です。長文問題の中に語句整序問題が出題されるので、語句整序の問題集にも取り組みましょう。

・『英語整序問題精選600』(河合出版)
・『頻出英語整序問題850』(桐原書店)

ランダム形式の問題集なので、単元別に慣れてしまった人は、こちらに取り組んでみましょう。また、より難易度の高い「難関大学編」もあります。

・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編)』(桐原書店)
・『全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編)』(桐原書店)

一部始終まで読まなくても構いませんが、文法の参考書も適宜利用すると良いでしょう。単元別の問題を解いていて、苦手だと感じた部分を読んでみると良いと思います。

・『総合英語Forest』
『総合英語Forest』

4.2 長文問題に取り組む

長文問題は問題のほとんどを占めているので、できるだけ多くの時間をかけましょう。一部の長文は難易度が高いので、最終的には難関国公立大学レベルの問題集にまで手を伸ばしたいところですが、まずは基本から固めていきましょう。

・『やっておきたい英語長文』
『やっておきたい英語長文』

・『レベル別長文問題集』
『レベル別長文問題集』

下記の問題集はリスニングCDがついており、長文問題集でありながら、リスニング対策としても有効です。センター試験のリスニングは、つい後回しにしてしまう人が多いようです。長文対策と同時に習得することができれば理想です。

・『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
・『大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル』(旺文社)

最後の仕上げに難関レベルの長文問題集にも挑戦してみましょう。

・『TopGrade 難関大突破 英語長文問題精選』(学習研究社)
・『難関大のための 上級問題 特訓リーディング』(旺文社)

4.3 英文和訳に取り組む

次に、英文和訳問題に取り組みましょう。本学の英文和訳は旧帝国大学レベルまでは要求されないので、基本をしっかりと押さえて、答案の作成力を身につけておけば十分です。問題の中には構文が含まれているケースが多いので、まずは構文集から取り組むことをおすすめします。当然のことですが、知らない構文は訳うことができません。

・『英語の構文150』
『英語の構文150』

・『解体英語構文 改訂版』(Z会)
次に、英文和訳の演習に入りましょう。実力に不安のある人は、まず入門編から始めてみてください。

・『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』

・『英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版』
それが終わったら、次はいよいよ入試レベルの問題に取り組んでください。

・『ポレポレ英文読解プロセス50』
『ポレポレ英文読解プロセス50』

・『英文解釈の技術100』
『英文解釈の技術100』

4.4 英作文に取り組む

お茶の水女子大では、典型的な和文英訳や自由英作文が出題されるわけではありませんが、日本語の文章を読み、関係する箇所をまとめて英語で書くという形式なので、本質的には難易度の高い和文英訳問題+国語力と考えるべきでしょう。そこで、まずは基本例文が英語で書けるようにしておき、次に入試レベルの複雑な日本語を英訳できるように対策していきましょう。

・『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本例文100』

このほか、先ほど挙げた『アップグレード 英文法・語法問題』などは和訳を見て英文を書けるようにする学習法も有効です。英作文では文法や構文が適切に使えているかどうかが重要なポイントとなるためです。

文法の詳しい解説が書かれた英作文の参考書もあります。以下の参考書が特におすすめです。

・『大矢英作文講義の実況中継』
『大矢英作文講義の実況中継』

・『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』

4.5 過去問・模擬試験を用いた演習

最後に過去問の演習に入りましょう。今までの学習ができていれば、過去問でもある程度は点数が取れると思います。初めのうちは時間をあまり気にする必要はありませんので、まずは自分の実力でどのくらい解けるのかを確認しましょう。

過去問は3回は繰り返すようにしてください。3回くらい繰り返すことによって、傾向などに気づくこともあります。また、傾向の似た他の国公立大学を中心に演習をしてみましょう。

(参考)
お茶の水女子大学|入試情報|学部募集要項|平成30年度 入学者選抜要綱

お茶の水女子大学|入試情報|学部募集要項|平成30年度 一般入試(前期日程・後期日程)学生募集要項