このアプリはリーディング、スピーキング、リスニングの力をより伸ばしたいと思う人向けです。受験向けというよりはTOEICやTOEFL向けの学習法だと思います。
このアプリでは会話モード・リスニングモード・名言モードという3つのモードが用意されていてリスニング、発音、単語・文法力などをバランスよく学習することができます。会話モードがあるのは英語アプリでも少し珍しいですね。
リスニングモードは初級、中級、上級というように難易度でまずは分けられていて、どの難易度でもスティーブジョブズやオバマ大統領などの有名なスピーチを題材にすることができます。
リスニングの最中には、下に英文が表示されるため目と耳の両方から英語の文章を学習することができます。また、文中の単語や熟語はクリックすることによって意味をその場で確認することができるので実践の中で単語力を上げることができるのです。
また、英文以外でも和文を表示させることもできるので英文和訳の練習や、リスニングの練習に大いに役立ちます。
会話モードでは、実際の会話の中でどのような流れになるかを選択肢で選び、その選択肢を実際に自分で発音することで学習します。センター試験などでは「次の発言として予想されるものを選べ」というような会話の流れを問うような問題が出題されることも多いので、この手の練習を積んでおくことは有用です。また実際に発音することで記憶の定着を狙うとともに、発音問題の対策までできちゃうという一石二鳥とも言えるのです。
最初に述べたとおり、このアプリは受験用に作られたものではないように感じます。ですから受験生のみなさんは「受験勉強の息抜きにこのアプリをやる」というような心持ちでいればよいでしょう。ここで得たプラスアルファの知識がいつか試験で役立つことも大いにあり得ます。楽しんで取り組みましょう。

京都大学工学部情報学科。香川県立高松高校出身。13年夏、インターンシップでシリコンバレーにある IT 系企業へ派遣され、フィルタリング技術に関するアプリ開発に携わる。