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受験勉強は、誰にとってもつらいものですよね。不安のあまり、休みもとらずに勉強し続けなければと追い込まれてしまう方もいるかもしれません。しかし、休憩もとらずに勉強し続けるのも効率が悪くなって逆効果です。

今回は、きっちり休んで勉強効率も上がる上手な休息のとり方をご紹介します。

受験勉強において休憩は必要不可欠

休憩している時間がもったいないと感じてしまう方もいるかもしれませんが、人間が効率よく勉強を続けられる時間には限界があります。何時間も机に向かっていたわりには、あまり勉強が進まなかった……。なんて経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?

イスラエル工科大学教授Peretz Lavie氏の研究によると、人間は90分のサイクルで生活しており、脳も90分ごとに休憩を欲して眠気を催すのだそう。集中力のピークにあるのが90分サイクルの真ん中。そして90分ごとに集中が切れ、眠気が襲ってくるというわけです。

どんなに頑張っても遺伝レベルのサイクルには逆らえません。そして、パフォーマンスが落ちているときに勉強を続けても効率が悪いですよね。そこでこのサイクルを利用して、90分ごとに脳を休ませることで脳に最適な休憩をとることができるのです。

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苦手だった英語でほぼ満点を取って国立千葉大学医学部に現役合格した話。
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休憩中の過ごし方

米ワシントン大学M.E.レイクル教授によると、「なにも考えずぼんやりしているときでも、人間の脳は重要な活動を営んでいる」のだそう。しかも、この際に消費されるエネルギーの量は、意識的に作業しているときの20倍にも達しているとも言われています。つまり、休憩のつもりで机に座ってぼんやりしているだけでも、勉強しているとき以上に脳を疲れさせている可能性があるのです。

では、しっかりと脳を休ませるにはどうしたら良いのでしょうか。

京都大学教授の櫻井芳雄氏は、脳を休ませるためには「異なる行動で、異なる脳領域を刺激することが必要」と述べています。つまり、別の作業を行って脳の回路を切り替えることで脳を休ませることができるのです。

机から離れてストレッチをしたり、音楽を聴いたり軽い仮眠をとっても良いですね。SNSをチェックしたくなってしまう方やゲームに手を伸ばしたくなる方も多いとは思いますが、スマートフォンやゲームは勉強再開後の集中力に影響をきたす可能性があるため、あまりおすすめできません。

一番のおすすめは「歩き回る」ことです。コロラド大学アンシュルツ医学センターとジョンソン・エンド・ジョンソンヒューマンパフォーマンス研究所が共同で行った研究によると、1時間に5分ほど立ち上がって歩き回ると頭が軽くなり、やる気が持続しやすくなるのだそう。

自宅で勉強しているのであれば近所を軽く散歩してきたり、外で勉強しているのであれば飲み物を買いに行くついでに少し遠くまで歩いてみたりすると良いかもしれませんね。筆者も試してみましたが、いつも必ず持ち歩いているスマホを置いて無心で歩き回ると頭がかなりスッキリしました。

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中途半端なところでも、集中力が切れてきたなと思ったら潔く休憩を挟んでしまうのがおすすめです。「中断された出来事の方が頭に残りやすい」現象である「ツァイガルニク効果」によって、キリの良いところで休憩を挟むよりもキリの悪いところで休憩を挟んだ方が勉強に戻りやすくなりますよ。脳にとって最適の休息をとるように心がけてみてくださいね。

(参考)
Study hacker|体内リズムを利用せよ!イスラエル発、最適な休憩の取り方。
Study hacker|休憩時間は歩きまわれ!? “仕事脳” が休まる効果的な休憩のしかた