教育とITの融合、「Edtech」。進化していくテクノロジーの力を教育に応用し、革新的なサービスが生み出されてきました。学習アプリやオンライン講義をはじめとして、Edtechのサービスを目にしない日はありません。
その新たな波として、学習コンテンツだけでなく、生徒のやる気を引き出すための学習管理にもインターネットが活用される時代になりました。例えば、学習支援アプリのStudyplus。教育カテゴリの利用者数No.1で、260万人以上のユーザー数を誇る大人気アプリです。
そのStudyplusは『Studyplus for School』という、学習塾・予備校向けプラットフォームも展開しています。
このサービスの拡大に伴い、2017年11月22日(水)、Studyplusを活用して効果的な学習管理を実現した「教育イノベーター」とも言える最先端の塾を表彰するイベント、Studyplus for School Award(主催:スタディプラス株式会社)が開催されました。
Studyplusを使って生徒の学習管理をするメリットを、実際に日々活用している塾の方々がお話しくださる本イベント。今回はそこで得た、Studyplusの活用方法とその効果をご紹介します。
(スタディプラス株式会社 代表取締役社長 廣瀬さん)
Studyplusとは
今や高校生の95%が保有するスマートフォン。Studyplusは、ほとんどの生徒にとっていつも手の届くところにあるスマートフォンの特性を生かして、簡単に日々の勉強管理ができる学習支援アプリです。App Storeの教育無料アプリランキングで1位、2016年にはe-Learning大賞も受賞しています。
勉強の害になると思われがちなスマートフォンですが、上手に使えば学習を促進する効果的なツールになります。モチベーション維持に最高!私も「スタプラ」で京大に合格しました。 – 『Studyplus』という記事でも、アプリStudyplusを活用して京都大学に合格した体験談をご紹介しました。
Studyplusの特徴
学習する人が集まる総合プラットフォームであるStudyplusでできることは、主に以下の4つ。
1. 学習記録
勉強をした後、教材を選んで日付、勉強時間、勉強量、コメントを入力し記録
→過去の勉強記録を見返し、今後の勉強方法に役立てることができる2. 学習内容の可視化
日・週・月毎にグラフで表示される学習記録を見て、勉強量を確認
→教科別・教材別にバランス良く勉強できているかをチェックできる3. コミュニケーション
友だちや仲間の記録に「いいね!」やコメントができ、同じ目標を持つ人の学習記録も見れる
→全国の勉強仲間と励ましあい、他の学習者の勉強記録を参考にすることもできる4. 教材の管理
勉強に使っている参考書や教科書、オンライン教材やアプリを登録できる
→様々な教材や学習ツールを集約でき、教科毎や目標毎にカテゴリーを作って管理もできる
スマートフォン1つで、総合的な学習管理を簡単に継続できる仕組みが用意されています。
(まちなか鳳雛塾 スタッフ 奥野さん)
Studyplusのメリット(生徒談)
Studyplusを使って生徒のモチベーション向上に貢献したとしてMost Motivational School賞を受賞した、広島のハイスクールMUGENに通塾する生徒の言葉をご紹介します。「Studyplusのいいところ」を聞かれた高校生は、次のように答えたそう。
・自分の頑張りが見えるから自信になる
・教科別、分野別のバランスを見て勉強できる
・先週の自分を目標にできる
・受験当日、今までの学習記録を見ると、お守りよりも安心できた
・今までの自分よりもなんか成長してると感じられる
・タイマー機能で「よーいスタート」と勉強を始めれば、やる気がないときでも「30分だけ頑張ろう」と思える
単なる学習管理にとどまらず、モチベーションアップ、さらには心の安定まで、様々なメリットが得られるようですね。
(ハイスクールMUGEN 鹿児島中央駅前校 校舎責任者 中馬さん、進学塾MUGEN 教務部長 坂元さん)
塾におけるStudyplusの活用
様々な機能があるStudyplusですが、特に注目すべきなのは、良きライバルでもある他の勉強仲間と学習記録を共有し、励まし合えること。
他者の存在は学習意欲の維持・向上に効果的です。しかも、学習記録を共有できる相手は、同じ立場にいる生徒にとどまりません。塾の先生とも共有できます。
Studyplusを活用できる塾は現在、全部で200校近くにのぼるそう。先生とのコミュニケーションを通して生徒のモチベーションを高め、目標設定や学習管理を支援してもらえるサービスが日本全国に広がっているのです。
(スタディプラス株式会社 ForSchool事業部長 宮坂さん)
Studyplusを通して塾ができること
塾の先生との接点は意外と少ないもの。授業を受けるほかは、休み時間や面談時にちょこっと話すくらいですよね。でもStudyplusを使えば、塾の先生とより濃いコミュニケーションをとることが可能になります。例えば、以下のことができますよ。
・塾の先生が、学習状況を毎日リアルタイムで見ていてくれる
・「いいね!」やコメントで、学習記録に対して褒めてくれる
・個別に励ましのメッセージを送ってくれる
・過去の学習記録を元に、具体的な目標設定と的確なアドバイスをしてくれる
先生に褒めて励ましてもらえる機会が大幅に増えるようですね。生徒のやる気が向上するのも当然の結果だと言えます。
(ハイスクールMUGEN 鹿児島中央駅前校 校舎責任者 中馬さん、進学塾MUGEN 教務部長 坂元さん)
塾におけるStudyplusの効果
塾の先生に自分のがんばりを常に評価してもらえるようになるのが最大の効果。時にはやる気をなくしてしまっても、日々の学習記録をつけるたびに先生から「いいね!」や励ましのコメントをもらうことで、意欲を取り戻せるはずです。
塾に行かないときでも家庭での学習進度を先生に見てもらうことができるので、いつもだれかに応援してもらっていると感じるでしょう。
また、詳細な学習記録を元に、塾の先生と話し合って、個々の状況に合わせた現実的な目標をたてることができます。目標通りに進められたか振り返るときも、結果が一目瞭然。計画通りに行動できていれば褒めてもらえるでしょうし、そうでなくても一緒に具体的な解決策を考え、改善することが可能です。
(進学塾サイン・ワン上尾校教室長 櫻木さん、学研スタディエ G-ALCS 首都圏事業本部 小川さん)
Studyplusのメリット(塾の先生談)
生徒からの評価が高いStudyplusですが、実は塾の先生からの信頼も厚いんです。Studyplus for School Awardを受賞した4校の先生の言葉をご紹介します。
Studyplusは管理ツールに留まらず、高校生が自ら欲し、主体性を持って活用するツール
(ハイスクールMUGEN 鹿児島中央駅前校 校舎責任者 中馬夢実さん)
・毎日コミュニケーションを取ることで、生徒が前より頻繁に塾に来るようになった
・勉強時間が右肩上がりに増加した
(進学塾サイン・ワン上尾校 教室長 櫻木祐治さん)
Studyplusを通して生徒とコミュニケーションを取ることで、生徒の自己肯定感を高めることができる
(まちなか鳳雛塾 スタッフ 奥野公美さん)
・コミュニケーションを繰り返すことで、生徒のモチベーションがアップする
・目標に沿った学習予定表の作成と管理がしやすい
・勉強時間だけでなく勉強時間帯までもチェックでき、効果的なアドバイスができる
・一人一人の勉強を先生がしっかり見てることを明確に示せる
・面談時の助言の説得力が向上する
(学習塾ユニバースクール 代表 湯浅浩章さん)
(学習塾ユニバースクール 高校部マネージャー 田中さん、代表 湯浅さん)
最後にご紹介した神奈川県の学習塾ユニバースクールは、大学受験生を対象としていないにもかかわらず、Studyplusの勉強記録記入率100%、在籍生の1週間の学習時間平均900分以上を誇る塾。
高校1年生、2年生は受験を身近に感じることが少なく、高校3年生に比べると学習へのモチベーションが低い中、どう生徒のやる気を維持しているのでしょうか?
ユニバースクールの湯浅先生によると、「Studyplusを活用して、日々の勉強のやり方、目標達成に向けた学習計画を先生と一緒に考え、毎日の学習記録を共有することが重要。面談を通して目標設定と振り返りを行うだけでなく、毎日生徒に励ましのメッセージも送っています。」とのこと。
どこにいても先生のサポートを常に感じることのできる手厚い環境。Studyplusによって、そんな環境を創り出しているのが成功の理由かもしれませんね。
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生徒一人一人に合わせた丁寧な指導ができるStudyplusは、医学部・難関大学合格者が続出している予備校、学び舎東京plusでも導入しています。東京近辺の方々は是非チェックしてみて下さいね。